大河ドラマ 麒麟がくる 織田信長(染谷将太)
染谷将太 (そめたに しょうた)
1992年生まれ、東京都出身。9歳で映画「STAY」主演。
主に出演作「みんな エスパーだよ」連続テレビ小説「なつぞら」などに演技はとして高い評価を得ています。
大河ドラマ 麒麟がくるでは織田信長役で熱演中
織田信長は尾張で勢力をふるう織田信秀の嫡男。
数々の破天荒な行いから、「うつけ者」と噂される。
織田氏と斎藤氏の和睦の証しとして斎藤道三の娘・帰蝶を正室に迎える。
父、信秀の没後、敵対する一族を滅ぼし、尾張を統一。
さらに桶狭間の戦いで今川義元を破る。
カリスマ的リーダーシップで有益な武将を次々と味方につけ、天下統一を画策。
その陣営に加わった光秀に多大な影響を与える。
染谷将太が新たな信長を演じる
革新的な信長像をゼロから作りたい。
それが今回の狙いの1つだとお聞きし、その役に僕を選んでもたえたことをとてもうれしく思うと同時に、大きな責任も感じています。
新しい信長は今演じている青年期からすでに現れている気がします。
うつけものよりもピュア。むしりピュアすぎて、狂気的な行動をとっている人として描かれている印象です。
例えば父・織田信秀のためによこれと思って、勝手に人殺しにいく。
それが戦のもとになっても、さも僕はこれがいいと思ってんだよ、というかのようにアピールする。
周囲の意見に耳をかさず、先走ってしまうんです。
信長をつき動かしているのは、親の愛情が欲しいという思いからくる
怒りではないかと想像しています。特に母親が自分を見てくれないという孤独感は大きい。
でも、信長も親のことを見ていないことがある。
なので今回はあえて、芝居の相手をあまり、食い気味にセリフを言うように心がけています。
彼のコミュニケーションは常に一方通行なんです。
脚本では、信長のみならず、登場する人物1人1人の根底にある感情がしっかり描かれています。
歴史上、戦があったから戦う場面を描くのではなく、なぜ戦うのかが描かれているので
「だから戦うのか」と腑に落ちる感情があるのです。
だから、本作のクライマックスであろう「本能寺の変」も感情が積み重なって起こるのだと思います。
秀光は人間味がありながら冷静に周りを見て自分をコントロールできる人。
そんな、自身にないものを持っている秀光に、信長はどんどん惹かれています。
ピュアな信長はきっと秀光を好きなまま死んでいくんだろうなと思ったりもします。
その愛も一方通行なんでしょうね。